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サクランボのことを「桜桃」といふ。太宰治の作品を読んで、知りました。

ここ数年、太宰治に関する映画が沢山撮られています。太宰自身を描いたものや、太宰の作品を

原作にしたもの、色々見ました。私は太宰治の小説も好きですが、エッセイも大好きです。

「畜犬談(ちくけんだん)」というエッセイをご存知でしょうか。彼がいかに犬嫌いかを真剣に語って

いるんだけれども、そのエピソードのひとつひとつがとても面白くて、これがあの「人間失格」を

書いたのと同じ人物の作品なのか、と最初はびっくりしてしました。後から知ったのですが、

太宰はこんな風な面白いエッセイも沢山残していて、そこにこそ太宰文学
の魅力を感じる人も

多いみたいですね。

太宰が一時甲府に住んでいたことは知られていますがが、この「畜犬談」にも甲府のことが

出てきます。また、「黄村(おうそん)先生言行録」という、これまたものすごく面白いエッセイが

あるのですが、その中には湯村の厄地蔵さんのエピソードが出てきて、湯村の近くで育った私

としては、とても親近感が沸きます。太宰治というと、何度も自殺を図り、酒と薬に溺れ、精神を

病んだ小説家という重く暗いイメージが強くありましたが、この2つのエッセイを読んで、全く

イメージが変わりました。ものすごく愉快な人なんだと。ナイーブで、かなりひねくれてて、

ナルシストで、演出家で、自信がなさそうにしているけど実は結構な自信家で、自虐的なふり

してプライドは高い。なんだかとても愛おしい性格でしょう?


桜桃を山梨からもらったので、桜桃と山梨つながりで太宰のことを書いてみました。

(写真は山梨のサクランボ。小粒だけど美味しかった!)


outou.JPG
 

























 

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